U-NEXT（ユーネクスト）とParavi（パラビ）の統合による、現行ユーザーへの影響は？

2023年2月17日、U-NEXT運営の「USEN HD」が、「Paravi」運営のPPJを、株式交換により完全子会社化することを発表しました。

このページでは、U-NEXTとParaviの統合による、現行有料会員への影響についてまとめています。

サービス統合によるU-NEXT会員への影響は？

U-NEXTによる、Paraviのサービス移管完了時期は、2023年7月が目途となります。

U-NEXTユーザーは、2023年7月以降、現行の月額プランでParaviの配信コンテンツ（最新の国内ドラマ・バラエティ）を視聴することができます。

U-NEXTの配信コンテンツ数は、現在の27万作品（見放題24万・レンタル3万作品）から、35万作品以上に拡大されます。

ParaviはTBS、テレビ東京やそれぞれの系列局の先行・見逃し・アーカイブ配信、オリジナル作品を中心とする日本最大級のドラマ・バラエティのラインナップを揃えているのが特長です。

国内ドラマでは日本最大級のアーカイブ数を持つほか、バラエティやアニメ、スポーツ、ビジネス、映画など多彩なコンテンツも提供しています。

2022年10月時点での、国内ドラマの見放題配信作品数は、U-NEXTが1400本を配信。Paraviでは、710本以上の国内ドラマの見放題作品が配信されています。

Paraviの現行ユーザーは、2023年6月までは、現在のParaviアプリやWEBサイトにて、配信コンテンツを今まで通り視聴できます。

2023年7月以降は、サービス統合による、U-NEXT内で、Paraviのコンテンツを視聴できます。

月額料金に関しては、当面は据え置きの1017円（税込み）で、従来通りParaviの配信コンテンツに加え、U-NEXTにある一部配信コンテンツも視聴できるようです。

U-NEXTにある、ポイント制度が適用されるかどうか不明です。

この度U-NEXTとParaviの統合により、U-NEXTの有料会員者数は、370万人越、配信コンテンツ数は、35万作品以上となります。

2020年に、202万人だったU-NEXTの有料会員者数は、その後着実に会員数を伸ばし、2021年度には238万人、2022年度には275万人です。

2023年の最新データでは、第一四半期時点（11月時点）で、U-NEXTの有料会員数は、283万人がいます。

この度、U-NEXTによるParavi統合の狙いは、ネットフリックスやAmazonプライムビデオ、Disney+(ディズニープラス)等の、競争が激化するサブスク配信のシェア拡大を狙ったものです。

日本における主要配信サイト・サブスクの市場シェア

*2021年10月時点でのデータになります
*参考ページ：映画.comより

USEN-NEXT HOLDINGSは、BtoB向けの通信事業、店舗DX支援サービス、業務用システム事業、エネルギー事業、BtoC向けのコンテンツ配信の5つの事業を展開しています。

USEN HDが運営する、U-NEXT単体の2022年度の通期売上は、714億円。営業利益は63億円です。

全事業に占める売上の30％（2379億円）、営業利益の36％（173億円）をU-NEXTの配信コンテンツ事業が獲得しています。

また、2023年度の第1四半期における、直近9月から11月の配信事業の売上は、190億円。営業利益は19億円でした。

2023年度の通期予想における、売上の30％（639億）、営業益の42%（46億）をU-NEXTが寄与しました。

2022年度の決算によると、Paravi運営のPPJの通期売上は85億円。

営業利益は、7.3億円の赤字となっています。

また、この度U-NEXTの子会社化における買収額は、63億円でPPJの純資産60億円と同程度となります。

U-NEXTとParaviのサービス統合に伴うポイント

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